【正しい地図を作り一歩ずつ進もう!】
フランクリン・コヴィー社共同創設者/教師/作家・スティーブン・R.コヴィーが、
『7つの習慣 第二部 私的成功』と題して、第1、第2、第3の習慣を解説する1冊。
書籍の紹介文
望む結果を得るために他者に頼らなくてはならない人生、でいいですか?
あなたはどのように、思いますか?
本書(第二部 私的成功)は、いかにして依存から自立へ変化するのか?について解説する一冊。
私的成功、まずは自分が成功する方法をまとめたのが、本書です。
自分自身を深く知り、自分の本質、内面の奥深くにある価値観、自分にしかできない貢献に気づく方法が学べます。
正しいか間違っているか他者が決めるのではなく、自分で判断できるようになります。
【要約】15個の抜粋ポイント
①主体性とは、自発的に率先して行動することだけを意味するのではない。
人間として、自分の人生の責任を引き受けることも意味する。
責任は英語でレスポンシビリティ(responsibility)という。
レスポンスresponse=反応)とアビリティ(ability=能力)という二つの言葉でできていることがわかるだろう。
主体性のある人は、このレスポンシビリティを認識している。
自分の行動に責任を持ち、状況や条件づけのせいにしない。
自分の行動は、状況から生まれる一時的な感情の結果ではなく、価値観に基づいた自分自身の選択の結果であることを知っている。
②ヴィクトール・フランクルによれば、人生には三つの中心となる価値観があると言う。
一つは「経験」、自分の身に起こることである。
二つ目は「創造」であり、自分でつくり出すものの価値だ。
そして三つ目は、「姿勢」である。
不治の病というような過酷な現実に直面したときの反応の仕方だ。
私の経験からも言えるが、フランクルはパラダイムの再構築において、この三つの価値のうることにどう反応するかがもっとも大切なのである。
③人生の中で効果性の原則であるP/PCバランスを生み出すには率先力が必要だ。
「7つの習慣」を身につけるにも率先力が要る。
第1の習慣「主体的である」の後に続く六つの習慣を勉強していくと、主体性という筋肉が他の六つの習慣の土台となることがわかるはずだ。
どの習慣でも、行動を起こすのはあなたの責任である。
周りが動くのを待っていたら、あなたは周りから動かされるだけの人間になってしまう。
自ら責任を引き受けて行動を起こすのか、それとも周りから動かされるのか、どちらの道を選ぶかによって、成長や成功の機会も大きく変わるのである。
④主体的な人は、影響の輪の領域に労力をかけている。
自分が影響を及ぼせる物事に働きかける。
主体的な人のエネルギーには、影響の輪を押し広げていくポジティブな作用があるのだ。
自分が直接的にコントロールできる問題は、習慣を改めれば解決できる。
間接的にコントロールできる問題は、影響を及ぼす方法を考えることで解決できる。
自分ではコントロールできない問題の場合には、その問題に対する態度を根本的に改める必要がある。
どんなに気に入らなくとも、自分の力ではどうにもできない問題なら、笑顔をつくり、穏やかな気持ちでそれらを受け入れて生きるすべを身につける。
⑤ここで、あなたが今すぐにでも自分の人生の主導権を握るための方法を二つ提案しよう。
一つは何かを約束して、それを守ること。
もう一つは、目標を立て、それを達成するために努力することだ。
⑥終わりを思い描くことから始めるというのは、目的地をはっきりさせてから一歩を踏み出すことである。
目的地がわかれば、現在いる場所のこともわかるから、正しい方向へ進んでいくことができる。
梯子を掛け違えていたら、一段登るごとに間違った場所に早く近づいていくだけである。
あなたはとても能率よく梯子を登るかもしれない。
上手に素早く登れるかもしれない。
しかし、終わりを思い描くことから始めてこそ、本当に効果的になりうるのだ。
⑦「終わりを思い描くことから始める」習慣は、すべてのものは二度つくられるという原則に基づいている。
すべてのものは、まず頭の中で創造され、次に実際にかたちあるものとして創造される。
第一の創造は知的創造、そして第二の創造は物的創造である。
すべてのものは二度つくられるという原則を理解し、第二の創造だけでなく第一の創造にも責任を果たすことによって、私たちは影響の輪の中で行動し、影響の輪を広げていくことができる。
⑧第2の習慣は、自分の人生に自らがリーダーシップを発揮すること、つまりパーソナル・リーダーシップの原則に基づいている。
リーダーシップは第一の創造である。
リーダーシップとマネジメントは違う。
マネジメントは第二の創造であり、これについては第3の習慣で取り上げる。
まずは、リーダーシップがなくてはならない。
⑨影響の輪の中心に自分の努力を傾けることによって、輪は広がっていき、大きな成果を達成できる。
影響の輪の中心に努力を集中させることが、PC(成果を生み出す能力)の向上につながり、私たちの生活のあらゆる面の効果性を高める。
自分の人生の中心に置くものが何であれ、それは安定、指針、知恵、力の源になる。
⑩第2の習慣を実践できるようにする、二つの独自の人が持てる能力──想像と良心──は、主に右脳の働きによるものであり、右脳の機能を活用する方法を知っていれば、第一の創造のレベルが格段に上がるからだ。
右脳の能力をうまく使えば、時間やその時どきの状況を超え、何をしたいのか、どうありたいかという、自分が望む人生の全体像を鮮明に思い描けるようになるからだ。
想像力を働かせて、自分の葬儀の場面を思い描くこともその一つだ。
自分に捧げる弔辞を本物の弔辞のようにきちんと書いてみるのだ。
⑪セルフ・マネジメントに真の効果性をもたらすには、人間だけに授けられた四つの能力の四番目、意志を活用することだ。
意志とは、決断し選択する能力であり、決めたことに従って行動する能力である。
他者や周りの状況の影響に動かされるのではなく、自分の考えで行動し、自覚、想像、良心を使って書いたプログラムを実行する能力である。
⑫効果的なマネジメントとは、最優先事項を優先することである。
リーダーシップの仕事は、「優先すべきこと」は何かを決めることであり、マネジメントは、その大切にすべきことを日々の生活の中で優先して行えるようにすることだ。
自分を律して実行することがマネジメントである。
⑬第四世代は、モノや時間には重点を置かない。
この新しい波が目指すのは、人間関係を維持し、強くしながら、結果を出すことである。簡単に言えば、P/PCバランスを維持することである。
⑭ピーター・ドラッカーの言葉を借りれば、効果的な人々は「問題ではなく機会に着目する」のである。
機会に餌を与え、問題を飢えさせるのだ。先を見て対策を講じる。
彼らは緊急ではないが重要なこと、自分の能力を大きく伸ばす第Ⅱ領域の活動に時間を使い、P/PCバランスをうまくとっている
⑮私は、一週間単位で計画を立てるのが一番よいと思う。
必要なら一日単位で修正し、優先順位を入れ替えることもできるが、あくまでも週全体の計画を立てることがポイントである。
大切なことは、スケジュールに優先順位をつけることではなく、優先すべきことをスケジュールにすることなのである。
そのためには一週間単位で計画するやり方が最適である。
【実践】3個の行動ポイント
- 三〇日間毎日、影響の輪の中のことだけに取り組む!
-
ミッション・ステートメントを作成する!
- 今まで取り組んでこなかった第Ⅱ領域の活動を一つ挙げる。きちんと実行すれば、あなたの私生活あるいは仕事に大きな影響を与えると思う活動を挙げ、紙に書いて、決意して実行する。
ひと言まとめ
自分の憲法を作り、守る!
書籍情報
【書籍名】7つの習慣 人格主義の回復
【著者名】スティーブン・R.コヴィー
【出版社】キングベアー出版
【出版日】2013/8/30
【オススメ度】★★★★★(満点評価)
【頁 数】560ページ
【目 次】第二部 私的成功
第1の習慣 主体的である
パーソナル・ビジョンの原則
社会通念の鏡
刺激と反応の間
「主体性」の定義
率先力を発揮する
自分から動くのか、動かされるのか
言葉に耳を傾ける
関心の輪/影響の輪
直接的、間接的にコントロールできること、そしてコントロールできないこと
影響の輪を広げる
「持つ」と「ある」
棒の反対側
決意を守る
主体性:三〇日間テスト
第1の習慣:主体的である 実践編
第2の習慣 終わりを思い描くことから始める
パーソナル・リーダーシップの原則
「終わりを思い描くことから始める」とは?
すべてのものは2度つくられる
描くか委ねるか
リーダーシップマネージメント:二つの創造
脚本を書き直す:あなた自身の第一の創造者となる
個人のミッション・ステートメント
内面の中心にあるもの
さまざまな中心
あなたの中心を明らかにする
原則中心
個人のミッション・ステートメントを記し活用する
脳全体を使う
右脳を活用する二つの方法
役割と目標を特定する
家族のミッション・ステートメント
組織のミッション・ステートメント
第2の習慣終わりを思い描くことから始める 実践編
第3の習慣 最優先事項を優先する
パーソナル・マネージメントの原則
意志の力
時間管理の四つの世代
第II領域
「ノー」と言うためには
第II領域に入るためには
第II領域ツール
第II領域をセルフ・マネージメントする
第II領域に生きる
第四世代の利点
デリケーション:PとPCを高めるために
使い走りのデリケーション
全面的なデリケーション
第II領域のパラダイム
第3の習慣 最優先事項を優先する 実践編