極少食が人生を変える!
ルネサンス期イタリアの貴族・ルイジ・コルナロが、『無病法』と題して、
「食べない健康法」を解説する1冊。
書籍の紹介文
健康で長生きするには何が一番大切だと思いますか?
栄養を摂る、睡眠、ストレスをためない、なども大切です。
でも、一番大切なのは、「少食」なのです。
本書は、「筆者の実体験から少食にすれば、いかに長寿・健康になれるか」について解説する一冊。
食生活で人生が変わる話をまとめたのが、本書です。
豊かな老後が送れる方法が学べます。
今までダイエット・少食が上手くいかなかった人も再チャレンジしてみよう!というモチベーションが上がります。
【要約】15個の抜粋ポイント
①生命を支えるのに最小限の量で満足するよう、みずからを習慣づけることが大事だ。
②人の体質はそれぞれ違っているので、自分でなんども試行錯誤を経験することなくしては、
自分の体質を見きわめたり自分に合った食べ物を選択したりすることなど、できない。
③飲食いずれの点でも重要なことは、質よりむしろ量の制限である。
④新しい習慣の効果をあげるには、飲食とも、適切な量の見きわめと設定、
そしてその後の厳守がなにより大事だ。
⑤一日総量でわずか三五〇グラムの食べ物と四〇〇ccの飲み物(ワイン)。
コルナロはこれを二度に分けて摂っていた。
一食あたり、食べ物約一七○グラム、ワイン二○○ccである。
これをわが国の現代の目安でいうと、
それぞれレトルト・パックのご飯一袋すなわち茶碗に一杯と、缶コーヒー一缶ほどの量にすぎない。
⑥老人の一日には、卵一個の黄身と少しのパン、それにスプーン数杯のミルクで十分である。
⑦人は中年になれば、肉体の欲求に支配されていたそれまでの生活から
理性にもとづく生活へと切り替えていかなければなりません。
成長するにつれ量を増やしてきた飲食を、こんどは反対に減らしていく必要があります。
⑧健康、不健康は、血液の状態と体液の質とに関係している。
それゆえ、食欲ではなく理性にしたがい、飲食をつつしみ、
自然が本当に必要とする量だけにかぎるなら、いかなる病気の原因も生じ得ない。
⑨もし私のこれまでの生活の仕方と同じように生きるなら、多くの人が私と同じように、
幸せな人生を享受できることだろう。
⑩なにごとであれ、くり返し行なわれることは、やがて習性となり、
そしてついにはそのことによって、人の運命を決定的に左右する。
⑪私が放縦な飲食をやめた理由は、
なにより、そのために深刻な病気におちいったからにほかならない。
食を極端に減らしてみると、それからわずか数日後には、なんとなくこの習慣が自分に合っているように思われてきたではないか。
そしてそれから一年も経たないうちに──こうした著しい効果については疑問視する向きもあるだろうが──それまでのすべての疾患が消えてしまったのだ。
⑫人はどんなに養生につとめても、最後にはかならず死をむかえる。
私が言いたいのは、病気や苦痛をともなうことなく、他界できるということである。
⑬働きすぎ、異常な暑さ寒さ、悪い空気のところに長時間いることなど、極端なことは避けてきた。
また、憂鬱、憎しみ、その他の否定的な感情をいだかないよう注意することにも努力してきた。
⑭全身を打撲し、頭部にも衝撃をうけ、とくに片方の足と腕とにはひどい傷をおった。
私の容態をみた医師たちは、私の命は四日と持つまいと考えていた。
手足の固定と、こうした事態に良いというある種のオイルでマッサージだけをしてもらった。
私は特別の治療をうけることもなく、また、体になんらの変化もきたすことなく、この事故による傷から癒えたのであった。
⑮自分以外、医者もふくめて、いったい誰がそうした個人的な体質の違いによる食べ物や飲み物の良し悪しを
正確に指摘することができるだろうか?
他人のことがよく分かる名医などあり得ない。
【実践】3個の行動ポイント
✔️自分にあった極小の最適量を知る!
✔️質より量を気をつける!
✔️少量の飲食を続ける!
ひと言まとめ
無病法とは、自分にあった最小限の飲食量を決めて、守り続けること!
書籍情報
【書籍名】無病法
【著者名】ルイジ・コルナロ
【出版社】PHP研究所
【出版日】2012/5/24
【オススメ度】★★★★☆
【頁 数】115ページ
【目 次】
講話(一):‥食を節することの重要性について(八三歳の時)
講話(二):‥虚弱体質を改善する最良の方法について(八六歳の時)
講話(三):‥幸福な老後を獲得する方法について(総大司教ダニエル・バルバロ宛の書簡)(九一歳の時)
講話(四):‥長寿を約束する節食の薦め(九五歳の時)
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