負けの99%は自滅!
元プロ麻雀棋士・桜井章一が、『負けない技術』と題して、勝負に負けない秘訣
を解説する1冊。
書籍の紹介文
勝負に勝つにはどうしたら良いと思いますか?
「勝ちたいとは欲である」「欲を捨てよ!」「負けなければいい」と筆者は説きます。
本書は、”負けないにはどうすれば良いか?”について解説する一冊。
負けないための努力方法をまとめたのが、本書です。
決断力を磨く方法が学べます。
【要約】15個の抜粋ポイント
❶勝ったまま死んでいく人はこの世にひとりとしていない。
ただ、負けないように死をいくということはできるかもしれない。
❷得ることだけを追求するのは、若い、ある時期だけで十分だと思う。
人生という道の先々にあるすべてのものは、失うための導きである。
❸人間には欲があるから「勝ち」にいってしまう。
「勝ち」にいく勝負が欲の支配する戦いだとすると、「負けない」というのは人が持つ本能からくる戦い方だ。
欲のない動物や生物は「勝ち」にいくことはない。
生きとし生けるものすべてが本来持っている戦う姿勢が「負けない」なのだ。
❹人間には食欲、睡眠欲、性欲と、本能からくる欲が三つある。
この三つの欲がある程度満たされていればそれでいい、というくらいの感覚を持っていれば、それ以外の欲に惑わされることは少なくなってくる。
客観的に自分を見て、「今の自分は欲に惑わされている」と気づけるようになってくる。
❺「納得」と「満足」──同じような言葉だが、人生においては満足ではなく、納得していくことが大切なのだ。
毎日を納得して生きていると、そこに「感謝」の気持ちがおのずと起こってくる。人生の質はこの「感謝心」がどれくらい多いかで決まる。
❻「勝ちたい」「勝ちたい」という欲のままに突っ走っていると、じつはそれは〝負ける努力〟をしていることにほかならなかったりする。
ほとんどの人が、この事実に気づいていない。
では、〝負けないための努力〟はどうやってすればいいのか?
それをひと言で表すとするならば、「必要なことだけやっていく」ということに尽きる。
〝負けないための努力〟をしたいなら、知識やテクニックといったものを捨てる、あるいは〝頼らない〟というところから始めなければならない。
❼私は、仕事でも人生でも、「負ける」という行為の九九パーセントは「自滅」だといっていいと思っている。
❽心に余裕を持つということは、「負けない」ことと深く関係している。
「負けない」ためには、一匹でも多くの兎を追う感覚がとても大切なのだ。
❾どんな業種でも、どんな仕事でも、それぞれに〝道〟がある。
そしてその道にある程度通じた人たちは、傍から見るとじつにシンプルな処置でものごとを解決していく。
じつはそれこそが「負けない」コツでもあるのだ。
❿チャンスはあなたにペタっと〝くっついてくる〟ものなのだ。それもほんの一瞬。
チャンスをものにするかどうかは、そのほんの一瞬に、自分にくっついてきたチャンスを感じ取り、どう活用するかにかかっている。
⓫「負けない」人は、手の内を明かして、その欠点が相手に知られたとしても、逆にその弱いところで戦えるほどの強さを持っている。
それこそが〝本当の強さ〟なのだ。
⓬柔軟に対応できていないな」と感じたら、自然と触れ合い、変化することの大切さを学ぶのがいちばんだ。
⓭私は基本的には、「得意技を磨くより、不得意を克服したほうがいい」と思っている。
不得意なことを克服したほうが、その相乗効果によって、自分の〝間口〟がどんどん広がっていくからだ。
⓮自分の可能性を広げるためには、ミスを怖がらずリスクを取りにいく生き方が必要なのだ。
ミスをする領域に踏み込んでいって、そこでミスを減らしていく。
それが結果的に自分を成長させてくれる。
⓯決断に時間をかけると、往々にしてそこに邪念が入る。
そんな決断は、いい結果をもたらしはしない。
だから私は、たとえわからないことであっても、決断はできるだけ早くするべきだと考えている。
決断力を磨いていくには、「決断」だけに囚われるのではなく、「準備・実行・後始末」というサイクルを意識しながらやっていく必要がある。
【実践】3個の行動ポイント
✔️満足ではなく、納得する!
✔️勝とうとせず、負けないことを目指す!
✔️すぐに決断する!
ひと言まとめ
自滅しなければ負けない!
書籍情報
【書籍名】負けない技術 20年間無敗、伝説の雀鬼の「逆境突破力」
【著者名】桜井章一
【出版社】講談社
【出版日】2009/9/20
【オススメ度】★★☆☆☆
【頁 数】139ページ
【目 次】
第一章「負けない」は「勝つ」より難しい
第二章「負けない」ための技術
第三章 強くなるには、どうすればいいか?
第四章 逆境を突破する力
第五章 人はだれしも無敗になれる