読書は株式投資!
ヘイコンサルティンググループディレクター・山口周が、『読書を仕事につなげる技術』と題して、ビジネス書・教養書それぞれの読書術
を解説する1冊。
書籍の紹介文
あなたのその読書、仕事に活かせてますか?
単なる物知りになってませんか?
この問いに当てはまる方はこの本が役に立ちます。
「読書は株式投資!」と筆者は説きます。
本書は、読書の”6つの大原則”について解説する一冊。
筆者おすすめのビジネス書・教養書を知ることができます。
書店・図書館の活用術が分かります。
【要約】15個の抜粋ポイント
❶
❷原則1 成果を出すには「2種類の読書」が必要
原則2 本は「2割だけ」読めばいい
原則3 読書は「株式投資」と考える
原則4「忘れる」ことを前提に読む
原則5 5冊読むより「1冊を5回」読む
原則6 本は10冊以上を同時進行で読む
❸「広く浅い読書」を繰り返していても知的ストックは積み上がりません。
本当に大事なのは、何度でも読みたくなるような深みのある本を見つけて、それを何度でも読むということです。
❹ビジネスパーソンが継続的に高い知的生産性を上げるためには、2種類の読書が必要だろうと考えています。
それはビジネス書の名著をしっかり読む、いわばビジネスパーソンとしての基礎体力をつくるための読書と、リベラルアーツ=教養に関連する本を読む、いわばビジネスパーソンとしての個性を形成するための読書の2種類です。
❺「最初の段階で読むべき2割の部分」が見えてこなければ、そもそもその本には手を出さない、ということです。
❻結論から言えば、読書で得た知識や感性を仕事に活かそうとした場合、大事なのは「読んだ後」なのです。
❼読書というのは、自分の時間を投資して、それによって何らかの利益を回収するという投資行為にほかならない、ということです。
❽書店の使い方で鉄則となるのは、とにかく「行く」ということです。
リアル書店とネット書店の違いはいくつかありますが、最大のポイントは偶然性です。
❾意外とビジネスにとっての学びや示唆がたくさんあるという分野の典型が、この自然科学のカテゴリーです。
❿図書館と通常の書店とは何が違うか?
筆者は「過去の本が読めること」が図書館の最大のメリットだと思っています。
⓫ビジネス書の読み方について言えば、基本は、名著を繰り返し読み、読書ノートはとらない。
狭く、深く読むのがビジネス書ということになります。
一方で教養書の読み方は、基本は、雑多な本を幅広く気の向くままに読み、読んだら読書ノートをとる。
広く、浅く読むのが教養書ということになります。
⓬私がよく使う別のアプローチに、大好きな本を起点にしてその周囲にある本を買ってみるという手法があります。
⓭リベラルアーツの読書を仕事の成果につなげるために、やらなければならないこと。それは「抽象化」です。
抽象化とは、細かい要素を捨ててしまってミソを抜き出すこと、「要するに○○だ」とまとめてしまうこと。
「抽象化」を行わずに本を読んでいると、どういうことになるでしょう?
単なる「物知り」になるだけです。
⓮本を読んで重要だと思われた箇所をデジタルデータとして転記し、いつでも検索して確認できるようにしておくのです。
⓯筆者が気づいた「あること」というのはつまり、新刊のビジネス書に書いてあることのほとんどは、古典的名著といわれるビジネス書に書いてあることを、事例や業界を変えて繰り返し説明しているに過ぎないということです。
【実践】3個の行動ポイント
✔️書店へ行く!
✔️名著を5回読む!
✔️教養書を抽象化する!
ひと言まとめ
ビジネス書は精読!
教養書は多読!
書籍情報
【著者名】山口周
【出版社】KADOKAWA
【出版日】2015/10/20
【オススメ度】★★★☆☆
【頁 数】223ページ
【目 次】
第1章「仕事につなげる読書」6つの大原則
第2章【ビジネス書×何を読むか】ビジネス書は「これだけ」読めばいい
第3章【ビジネス書×どう読むか】古典には読む「順番」がある
第4章【教養書×何を読むか】好きな本を読んで「ライバルと差別化」する
第5章【教養書×どう読むか】情報の「イケス」をつくれ
第6章「書店を散歩する」技術
第7章「本棚」で読書を仕事につなげる