【書評・要約】ケトン体が人類を救う【やせたければ「脂肪」をとりなさい!】

 

 

白米はマイルドドラッグ!

産婦人科医師・宗田 哲男が、『ケトン体が人類を救う~糖質制限でなぜ健康になるのか』と題して、

ケトン体・糖質制限を解説する1冊。

書籍の紹介文

赤ちゃんは何を熱源に生きていると思いますか?

ブドウ糖?

いえ違います、ケトン体で生きているのです。

「従来の栄養学は間違っている!」

「ケトン食で生きることが糖尿病には有効であり、人を健康で長寿にする!」

と筆者は説きます。

   著者は赤ちゃんや胎児の臍帯血や絨毛のケトン体(体内の脂肪の分解によって生まれる物質)の濃度を多数測定、基準値の20~30倍になることを世界で初めて明らかにしました。

    本書は、”栄養学の新しい常識”について解説する一冊。

今までの栄養学の問題点(白米は砂糖と同じ…etc)が理解できます。

糖質制限、タンパク質、脂質を取り入れた結果、健康になった実例をふんだんに取りあげて、科学的な根拠に基づいた効果があることが分かります。

糖質制限食の実践方法が分かります。

【要約】15個の抜粋ポイント

❶ケトン体(英:Ketonebodies)とは、脂肪酸ならびにアミノ酸の代謝産物です。

アセトン、アセト酢酸、β-ヒドロキシ酪酸のことを、まとめてケトン体と言います。

ケトン体は、脂肪酸の分解により肝臓で作られ、血液中に出されます。

 

❷「炭水化物=糖質+食物繊維」

これをよく覚えておいてください。

 

❸基本的に「糖質しか血糖値を上昇させない」

 

❹コレステロールの8割は体内で合成されており、食事の種類を変えても体内のコレステロール量は変化がないことがわかっており、また、コレステロールが減るとがんや認知症の発病率が跳ね上がる可能性も示唆され、「コレステロールは悪」から「コレステロールは必須なもの」に変わってきているのです。

 

❺糖質のとりすぎが糖尿病の原因ですから、糖質量を減らすことが最大の治療です。

中でも、とくに減らすべきものの中心は、精製された糖質である白米であり、さらに、急に血糖値を上げる砂糖水=清涼飲料水の2つです。

 

もっとも早くケトン体に代わる脂肪が「中鎖脂肪酸」なので、中鎖脂肪酸の多い食品を積極的に摂取することも、提案されています。

 

❼今、この「ケトジェニック」の分野で注目されていることが2つあります。

まず1つ目が、アルツハイマー病や認知症の治療への有効性です。

次にがん治療への応用です。

がん細胞の大好物はブドウ糖です。

ビタミンCは分子構造がブドウ糖に似ているので、がんが間違えて取り込みます。

ところがビタミンCはがん細胞の中に入ると、過酸化水素という活性酸素を発生して、がん細胞をやっつけてくれるのです。

 

❽すべての治療のベースは「糖質を下げること」「低インスリンを維持すること」「ケトン体エンジンを使うこと」にあり、このことで多くの患者さんを救っているのです。

 

❾間違ったやり方のほとんどは、「糖質制限」と「カロリー制限」を一緒にやってしまうことです。

「糖質を減らす」ということと、「タンパク質と脂肪はたくさんとる」ということを、同時にやらなければいけません。

 

大事なポイントが2つ

今までは、とにかく「ブドウ糖が大切な熱源―エネルギー源だ」とされていましたが、じつはヒトは、発生の初期にはケトン体で生きていたということ。

もう1つは、ケトン体がこのように高値であっても胎児が生きていけるのであれば、「ケトン体は危険である」というこれまでの考えが否定されるということ。

 

⓫今の栄養学では、間違っている6つの説(神話)があります。

1.カロリー神話

2.バランス神話

3.コレステロール神話

4.脂肪悪玉説(肉・動物性食品悪玉説)

5.炭水化物善玉説(野菜・植物性食品善玉説)

6.ケトン体危険説

 

⓬○糖質だけが血糖値を上げます。

○カロリーと血糖値には、何の関係もありません(これはとっても大事‼)。

○『食品成分表』には、血糖値を上げる「糖質」という項目がありません。

○『食品交換表』は何も交換せずに、炭水化物を「50~60%」という固定した割合で摂取せざるをえなくしています。

○やせたければ「脂肪」をとりなさい、これこそが真実です。

 

⓭○絨毛―胎盤には、高濃度のケトン体が存在します。

○胎児はケトン体で生きています。

○妊娠中のコレステロール高値と中性脂肪高値は、胎児のためにあります。

○新生児もケトン体で生きています。

○妊娠糖尿病は、胎児による「タンパク質と脂肪の要求」のあらわれで、「糖質は不要」という病態です。

○糖質制限で、妊娠糖尿病も、Ⅰ型・Ⅱ型糖尿病も管理できます。

 

⓮○ケトン体には、毒性はありません。

○ケトン体で生きることこそ、長寿・健康の道です。

○がん細胞には、ブドウ糖が不可欠ですが、ケトン体は利用できません。

○糖尿病ケトアシドーシスは、糖尿病性アシドーシスなのです。

⓯○ヒトの進化の歴史では、直立2足歩行を始めたことでサルの先祖と分かれ、道具の使用、火の使用、そして肉食による脳の巨大化が始まり、絶滅を免れました。

○今ではケトン体を利用した「ケトジェニックな生き方」が人気で、SNSの世界でも広がっています。

○ケトジェニックな生き方は、健康で長寿の道です。これこそ人類を救います。

○アメリカ糖尿病学会は、すでに糖質制限食を、糖尿病の治療の選択肢として認めています。

【実践】3個の行動ポイント

✔️脂肪をたくさん摂る!

✔️糖質を摂らない!

✔️上記2つを継続する!

 

ひと言まとめ

「白米は❌ 脂肪は⭕️」

 

 

 

 

書籍情報

【書籍名】ケトン体が人類を救う

【著者名】宗田 哲男

【出版社】光文社

【出版日】2015/11/20

【オススメ度】★★★☆☆

【頁 数】370ページ

【目 次】

はじめに

序章 本書で伝えたいことのあらかじめのまとめ

第1章 私が糖尿病になったころ

第2章 妊婦の糖尿病に、はじめての糖質制限

第3章 ケトン体物語・前編――学会での非難から、新発見へ

(1)簡易ケトン体測定器との出会い、そして江部先生からの手紙

(2)私たちのケトン体研究

(3)翌年の学会発表は、まるで戦争状態だった!

(4)日本産科婦人科学会での発表(2014年3月、東京)

(5)最終章胎盤のケトン体研究学会発表

(6)ケトン食の再発見――高ケトン体は危険ではない!

第4章 ケトン体物語・中編――さらに勇気ある妊婦の登場! 

第5章 ケトン体物語・後編――こんなにすごい「ケトン体エンジン」

第6章 栄養学の常識は、じつは間違っている!

(1)栄養指導は間違いだらけ

(2)コレステロール悪玉説の終焉

第7章 妊娠糖尿病とはいったい何か――妊娠期の人体が教えてくれること

(1)妊娠糖尿病とはどんな病気なのか?

(2)では、妊娠糖尿病とはなぜ起こるのでしょう?

コラム1 タニタの弁当:カロリーでは血糖管理は無理!

第8章 さらば、白米幻想!

(1)ヒトは何を食べてきたのか?

(2)白米中毒から脱出せよ!

第9章 学会というおかしな世界――糖質制限批判を考える

(1)日本糖尿病学会誌からのなさけない告発状

(2)糖尿病治療の不思議――マッチポンプの医学

コラム2 全血液中の糖質はティースプーン1杯

第10章 「たくましき妊婦たち」と「ケトン体」が日本を救う!

《体験談》ケース①下城香苗さん不妊治療、待望の妊娠……しかし糖尿病の判明

ケース②黒柳哲子さん大学病院でのインスリン増量……上がる血糖値に疑問

ケース③座間由記子さんインスリンで30キロも太った妊娠糖尿病時代

ケース④ひろせりかさん糖質制限・MEC食と不妊治療からの妊娠

ケース⑤野口ハル子さんFacebook経由で相談を受け、自力で食事管理を頑張り出産した闘病記最終章ケトン体がつくる未来

(1)ケトン体が人類を救う!――認知症、がん、…への効果

(2)ケトジェニックな医師たち、ケトジェニックの達人たち

(3)Facebookグループの活躍と発展、人気ブログやHPからの発信

コラム3 合併症のあるⅡ型糖尿病も改善中菊池啓司さん

コラム4 素晴らしきかなケトン人間(親子)の快適生活

コラム5 どんどんよくなる糖尿病

◇妊娠糖尿病からⅡ型糖尿病、ケトアシドーシスで発症主婦みさこさん

◇Ⅰ型糖尿病でインスリンを使わずに改善中ケトン体3910mol/Lのゆかさん

◇妊娠糖尿病で2人目妊娠、でも糖質制限で快適に臨月にRyokoMoritaさん

おわりに

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