【モノ以外の断捨離のススメ!】
書評サイト「HONZ」代表・成毛 眞が、『一秒で捨てろ! 人生がときめく「逆転の整理術」
』と題して、
無形な物事の断捨離のススメ
を解説する1冊。
書籍の紹介文
あなたは断捨離したことはありますか?
人の断捨離は?情報の断捨離はしてますか?
物の断捨離はしても無形の断捨離はまだしていない方が多いのでは?
無駄な仕事、煩わしい人間関係、役に立たない情報など
ゴミを集めているに過ぎない!
と筆者は説きます。
本書は、モノ以外の断捨離について解説する一冊。
無駄なもの事がなくなり自分の好きなことにフォーカスできます。
人、物、事の捨て方が分かります。
【要約】10個の抜粋ポイント
❶何らかのSNSで自己発信することはいまや必須だが、そのとき、最重視すべきなのが、プロフィール写真だ。私のように名前を忘れる人でも、プロフィール写真に特徴があると、ビジュアルとして記憶されるからだ。だから、プロフィールの写真は、ある程度インパクトのあるものにしたほうがいい。証明写真のように無味乾燥なものは避ける。素顔を出したくない人は、横顔でも良い。写真ではなく、イラストを使うのも手だ。
私は、すべてのSNSに共通して、バックに赤色を敷いたイラストにしている。そして、一度設定したら、プロフィール写真を変えないことも重要だ。ちょくちょく変えてしまうと、せっかく定着したイメージがリセットされ、台無しだ。簡単に変えられないと考えて、慎重に選ぼう。
❷電動バイクの特徴は、途方もなく維持費が安いことだ。また、ガソリンエンジンがないので軽量化しやすく、自転車感覚で折り畳めて、電車に持ち込めるモデルもある。移動手段として非常に有望なのだ。
❸あくまで「投資対象」として、時計を買うのだ。時計はワールドワイドな投資商品なので、日本の景気に関係なく、値上がりが期待できる。そう考えると、日本株や日本の不動産よりも、よほど安全性も将来性も高い。金などと違って場所を取らないのもいい。数十万円クラスの時計を買っても何の資産にもならないが、1本200万円を超えるような時計だと、持っているだけで価値が上がる可能性がある。
もちろん、時計は目利きが必要なので、よく勉強しなければならない。たとえば、ロレックスの定番、オイスター・パーペチュアルの特定のモデルなら、200万円程度で買えるが、5年ぐらい持っていれば、最低でも倍になる。
おすすめなのが、スイスを代表するウォッチメゾンのインターナショナル・ウォッチ・カンパニー(IWC)。アメリカ人時計技師が1868年に創業したIWCは、スイスブランドには珍しくジュネーブではなく、ドイツ国境近くのシャフハウゼンに本拠を構える。丁寧なつくりはマニアに好評で、値段も手頃。投資価値も高い。
❹蕎麦屋を推すのは、手間をかけるほど美味しいのが明確だからだ。寿司は新鮮なネタの仕入れルートを確保して、半年ほどの修業を積めばそれなりの味を提供できるが、蕎麦はそうはいかない。職人としての修業を積むほど味に深みが増す。
❺蕎麦については、ここ3年間は、長野の「雪村そば」の定期購入会員になり、毎月冷凍で14食買っている。意外にも蕎麦は季節変動に弱い食べ物だが、この店は蕎麦の質が年中安定している。ラーメンに関しては、生ラーメンを冷凍していることが多い。大量に備蓄しているのは、新千歳空港で売っている「純連の生ラーメン」や、名古屋の「來來煌華星&想吃担担面」。
担々麺は、ヘタな中華屋の担々麺など比較にならない。自宅のほうが美味いというヤバイやつだ。この麺の保存方法は、お店によると具だけ冷凍し、麺は冷蔵だというのだが、構わず全部まるごと冷凍している。1カ月は普通に持つ。北海道・江別産小麦を100%使用した「えべチュンら~めん」も、乾麺なのだが寒干しということで、食感がまるで違う。まさに生ラーメンのごとくであり、小麦の良い香りがただよう。これもわが家の定番だ。
❻とにかく大量に見ているのは、NHK総合とBSプレミアムだ。『NHKスペシャル』を始めとしたドキュメンタリー番組はすべて見ているし、『サイエンスZERO』のようなサイエンスものも軒並みチェックする。それから、歴史もの。歴史学者の磯田道史が司会をしていて、歴史上の英雄たちが下してきた「選択」にスポットを当てる『英雄たちの選択』や、古代から現代まで幅広く取り上げる『歴史秘話ヒストリア』など、良い番組が多いので、こちらも幅広く見ている。あとは、『ブラタモリ』など、優秀な紀行番組も見逃せない。
何を見るか迷ったら、『町山智浩のアメリカの今を知るTV』『SONGTOSOUL』『ぶらぶら美術・博物館』の3番組を強くおすすめする。
❼興味がある分野なら、いくらでも深掘りできて、アウトプットの糧にすることができる。逆に言うと、自分の興味のないことは、たとえ流行だろうがなんだろうが、情報をインプットする必要はない。私もそれを実践していて、ベストセラーは読まない。みんなが読んでいるものを読んでもネタにならないし、何よりつまらないからだ。打算的にインプットするより、自分が面白い、楽しいと思うものをインプットしたほうが、間違いなく何かにつながる、と私は考えている。
❽私がブログやメールマガジンでは発信せず、フェイスブックにしか投稿していないのは、SNSがメディア化しているからだ。最近は「note」を書く人が増えているようだが、いちいち好みの情報を探しに行くのは面倒くさく、今後、そこまで大きく広がることはないと思う。誰もが気軽に見られるメディアに無料で投稿し続けて、アナログの形でマネタイズ(私の場合は書籍化)する。これこそが、令和型のアウトプットだろう。
❾ちなみに、病院や理容室に行く時間も午前中にしている。医師や理容師も注意力がしっかりある午前中のほうが、安心して任せられるからだ。あくまで感覚的なものだが、午後は脳が理性的から感情的なほうに移行していくので、家でテレビを見たり、本を読んだりしている。そして、夜に原稿を書き始めるというわけだ。
❿アウトプットするときに、私がもう一つ意識していることがある。それは、できるだけほかの人が書いたものを見ないことだ。
【実践】3個の行動ポイント
✅SNSプロフィール写真にインパクトを出す!
✅病院や理容室に行く時間を午前中にする!
✅興味のないベストセラーは読まない!
ひと言まとめ
インプットは最小限に!
書籍情報
【著者名】成毛 眞
【出版社】PHP研究所
【出版日】2019/9/19
【オススメ度】★★☆☆☆
【頁 数】208ページ
【目 次】
はじめに あなたが大切にしているものは、〝ゴミ〟
第1章「捨てる力」がないと、生き残れない!──令和型「ビジネスマインド」のすすめ
その私物、いつのもの?
たった10年で次々に登場する新しいモノ、サービス
「ドッグイヤー」は死語
新しいものを使いまくらないと、トレンドはつかめない
スマホやアプリは、どんどん入れ替えろ
時代は高級志向へQRコード決済は「使えないサービス」
新しいものを取り入れるには、捨てるしかない
自分の得意分野に絞って、リソースを集中させる
イノベーションは「捨てること」から生まれる
なぜ、知らぬ間にものがたまってしまうのか?
「ビジネス版こんまり」を目指せ!
第2章「ムダな仕事」を手放せ!──昭和的労働の「リセット法」
AIやRPA以前にやることがある
メールを使えない証券会社
一個人でも会社のムダは省ける
「常識」を取り外して、要らない仕事を見つけろ
エライ人が出席しなければ、会議はなくなる
会議室よりビアガーデンのほうがよっぽど有意義
電話をかけてくる人は、仕事がデキない証拠
メールやLINEも必要ない
足で稼ぐ営業は時代おくれ
「お客様を捨てる」営業手法
仕組みさえつくれば仕事は効率化できる
「名刺」には本当に必要な情報だけ書けばいい
フリーアドレスでは、フリーな発想は生まれない
好きなものに囲まれて仕事をしよう
研修やセミナーは天才をダメにする
前任者のやり方をすべて捨てろ
第3章「バカ」から離れろ!──超戦略的「人付き合い術」
転職したら、それまでの付き合いをバッサリ捨てる
面白い話をできる人とだけ会う
知り合いや友人は日々変化していくもの
SNSで誕生日メッセージを送る人は「即ブロック」
タイムラインが荒れないように整備する
フェイスブックの友達数を自慢するな
いまだに年賀状を出すバカ
打算でつながるより、仕事で爪痕を残せ
SNSで最重要なのは、プロフィール写真
飲みニケーションなんて要らない
部下の結婚式や披露宴には行くな
葬式だけは顔を出せ
お金と時間をドブに捨てない
接待の極意
バカが伝染る場所には近づくな
お金の貸し借りはするな
若い世代の流行を試すだけで、同世代と圧倒的に差がつく
会社の常識は「世間の常識」ではない
プライドを捨て、ライバル会社とタッグを組め
第4章「大切なモノ」を手放し、大きなリターンを得よ!──老後も安心「捨てる錬金術」
モノに「聖域」を設けない
広いだけの家は「宝の持ち腐れ」
意外に不便なバス移動
家が売れなくなる
若者はこれから家を買うべきか
自動車を捨てて、電動バイクを買え
家族がいる人は、「カーシェア」を活用
軽自動車は意外に安全
通勤は自転車で十分
過剰な保険に注意
家族がいても、生命保険や医療保険は不要
資産を運用すれば、年金に頼らず生きていける
まずは「iDeCo」や「NISA」から
株のインデックスファンド以外、全部捨てろ
投資するなら、大手証券会社からしか買ってはいけない
時計を買えば、勝ち組になれる
第5章「こだわり」を捨て、人生後半を謳歌せよ!──ムリせず楽チン「シンプルライフ」
「服選びをやめれば、クリエイティブになれる」は本当か
外出時もシンプルに
食事は「定番」を決める
「定番」を決めれば、時間の節約になる
ドレスはレンタル、礼服は使い捨てで十分
背表紙がイケてる本だけ残す
調味料であふれかえった日本人の冷蔵庫
手作り料理信仰を捨てよ
ホームパーティーは「一点豪華主義」でOK
面倒な掃除は家事代行に任せる
浮いた時間に副業や余暇を楽しむ
こだわりを捨てるか、妻に捨てられるか
バカにできない「コンビニ飯」とお取り寄せグルメ
オモチャは次々買い与えて、どんどん捨てる
大人もハマる知育玩具の魅力
子供に必要なのは、「体験を捨てる」こと
お墓は要らない
デジタル遺品は家族限定のクラウド化に
洋服は1年経ったら旅行先で捨てる
物を捨てるときは、人を呼べ
第6章「情報」は極限まで絞れ!──周囲と差がつく驚異の「アウトプット法」
膨大なインプットを捨て、アウトプットにシフトせよ
日々のアウトプットが千載一遇のチャンスを呼び込む
「大衆が発信するネタ」は絶対に取り上げるな
フェイスブックは毎日更新しなくてもいい
読まれる文章は「最初の1行」で決まる
「テレビはオワコン」と言うヤツこそ終わっている
BS各局の名物番組は「記録映像の宝庫」
定年を迎えたら高田純次を見習え
録画した番組を1・3倍速で見る
興味のある分野なら無限にインプットできる
ベストセラーは読まない
スポーツは「音」を楽しむ
つまらないSNSは全部ミュート
自分に合った時間にアウトプットする
「真似ごと」をやめてクリエイティビティを発揮しろ
おわりに